交通事故惹起の付加点数
自動車・二輪車・原付・小型特殊車両の運転者の不注意が原因で、
  1. 自分以外の人を死傷させた場合
    • 自分以外の人には、自分が運転していた車両の同乗者も含みます。運転者の親族であっても同じです。
  1. 建造物損壊した場合
    • 建造物とは、屋根・壁・柱でできており内部に人が出入りすることができる住宅・ビル・店舗・物置・公衆トイレ・地下道の出入り口等を指し、損壊とは、建造物全体の建て替え壁・柱・はめ込みガラス等の容易に取り外しのできない部分の修繕や交換を要する状況を作り出すことをいいます。
上記状況の時は、安全運転義務違反道路交通法70条)による違反点数(これを基礎点数といいます)に加えて、事故の状況に応じて下の表にある点数(これを付加点数といいます)が加算されます。

交通事故の態様 運転者の過失 付加点数
人が死亡に至った場合 重  度 20点
軽  度 13点
治療期間3月以上の場合
後遺障害が認められる場合
重  度 13点
軽  度  9点
治療期間30日〜3月の場合 重  度  9点
軽  度  6点
治療期間15日〜30日の場合 重  度  6点
軽  度  4点
治療期間15日未満の場合 重  度  3点
軽  度  2点
建造物を損壊した場合 重  度  3点
軽  度  2点
【備考】
  1. 運転者の過失が重度とは「交通事故が専ら当該(安全運転義務)違反行為をした者の不注意によって発生したものである場合」、つまり運転者が気を付けていれば起こり得ないと認められる事故を指し、運転者の過失が軽度とは「交通事故が専ら当該違反行為をした者の不注意によって発生したものである場合以外の場合、つまり運転者以外の道路供用者にも事故を招いた過失が認められ、運転者だけの責任とするには相当ではない事故を指します。
  1. 治療期間とは、事故発生日から医師が診断書に記載した加療を要する期間もしくはこれ以上治療しても直らないと医師が診察(症状固定)した日を期限とする期間をいいます。
  1. 負傷者の数が2人以上いる場合の治療期間は、最も負傷の程度が重い一事例が基準になり、負傷者の数や程度により付加点数が加算されるのではありません。(運転者の過失が重度で、治療期間が3月以上の負傷者が1人と治療期間15日未満の負傷者が2人いても交通事故の付加点数は13点となり、13点+3点+3点=19点とはなりません。)
   ひき逃げ・当て逃げの付加点数

交通事故(建造物損壊以外の物損事故も含みます。)を起こした運転者が、交通事故により人が死傷しているか又は物(建造物以外の物も含みます)が損壊していることを知っていたか又は確認しないで、

  1. 車を停止させなかった場合
  1. 負傷者を救出しなかった場合
  1. 事故の発生や状況を、110番通報や近くの警察官・交番・警察署に出向くなどして報告しなかった場合
    • 事故発生日時及び場所
    • 死傷者の数や負傷者の負傷の程度
    • 損壊した物や損壊の程度
    • 事故車両の積載物
    • 事故について講じた措置
  1. 警察からの「警察官が現場に到着するまで現場を去ってはならない」旨の命令や、道路における危険の防止のため・交通の安全と円滑を図るための必要な指示に従わなかった場合
上記状況により事故現場から立ち去ったときは、人身傷害事故の場合はひき逃げ、物損事故の場合は当て逃げとして、交通事故措置義務違反道路交通法72条)による付加点数が加算されます。

また、事故車両に乗っていた同乗者が、運転者が上記措置を講じようとしているのに妨害した場合道路交通法73条)は、重大違反唆し(そそのかし)(道路交通法施行令別表第2の2第3号)による付加点数が加算されます。


交通事故の態様 付加点数
 人が死亡するか又は傷害を負った事故で道交法第72条第1項前段の規定に違反する
 行為 (ひき逃げ
23点
 物が損壊した事故で道交法第72条第1項前段の規定に違反する行為 (当て逃げ  5点
   危険運転による付加点数

  1. 殺人罪(刑法199条)・殺人未遂罪(刑法203条)に該当する目的により、故意に人を死傷させた場合
    • 人をめがけて車を発進させた
    • 車に人が捕まっていることを知りつつ高速度で車を走らせたり、蛇行運転をした
  1. 危険運転致死傷罪(刑法208条の2)に該当する状況で車両(二輪含む)を運転したことにより、人を死傷させた場合
    • アルコール又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態(酒酔い運転・麻薬等運転)で運転した
    • 車両を制御することが困難な高速度で又は車両を制御する技能を有しないのに運転した
    • 人又は車の通行を妨害する目的で走行中の自動車の直前に進入するなど、通行中の人又は車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で運転した
    • 赤色信号を殊更に無視し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で運転した
上記状況の時は、危険運転(道路交通法施行令別表第1の1備考一3)による付加点数が加算されます。

交通事故の態様 付加点数
 故意による人の死傷・建造物の損壊
 刑法第208条の2の罪に当たる違反行為
45点


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