交通ルール啓発ブログ

 バンクーバーオリンピックで我々に「恥」の概念を問う、2つの出来事

Vancouver Olympic Games
Created by Wikimedia Commons
いよいよ、今日から本格的にバンクーバーオリンピックが開幕しました。小生もちらっと開会式を見ましたが、注目していた聖火の点火式が、五輪で初めて屋内で点火されると前評判が高かった割に、別の場所に設置している常設の屋外聖火台に改めて点火したと知ってガッカリしたものの、なかなか大がかりなスケールではなかったかと思います。明日から2週間余り、特に世界大会で日本人が優勝しているモーグルやフィギュア等の熱戦が非常に楽しみであります。
さて、これから語る内容はある意味オリンピックの話題で括られるかと思いますが、感動も栄光も与えられない残念な話題です。しかしながら、現代人の価値観に関わる一考察として敢えて取り上げておきます。

1つめは既にテレビなどで報じられていますが、成田空港から出発する際にネクタイも締めず、シャツを出したままズボンをずり下げて歩く姿がテレビカメラに撮られ、挙句に2度の「謝罪会見」まで開くはめになったスノーボード男子ハーフパイプの国母和宏選手(21)について、です。ネクタイの締め方を知らなかったのかも知れませんが、ズボンをずり下げた格好で歩くのは確かに傍目から見てみっともないし、最初の「謝罪会見」で「服装の乱れを指摘されたことに納得しているか?」との記者の質問に本音(?)が出たのか、思わず「チッ、うっせえな」と舌打ちしてしまったことは大人として情けなく感じたりもします。その点では苦言があってしかるべきでしょう。しかし、一方で全くもって理解できないのは「格好がだらしない」ということでわざわざ「謝罪会見」を開かせ、国保選手に「開会式」の入場行進の参加を禁止したJOC(日本オリンピック委員会)の対応です。元横綱の暴行事件から引退に到るまでの日本相撲協会の対応のまずさを意識していたのでしょうか、「ちゃんと叱りましたよ」というサジェスチョンがどうも鼻に付いて仕方がありませんでした。
更に国母選手の件はこれだけに留まりません。この一件を重く見た
全日本スキー連盟は、国母選手の出場辞退をJOCに申し出ていたというのです。ここまで来ると今度は「あんたら、今まで何をするために頑張ってきたの?」と連盟を問い詰めざるを得ません。

もう1つですが、こちらは選手に非があるのではありません。むしろ「被害者」といっていいでしょう。スピードスケート日本代表の「全身スーツ」(ミズノ製)に下着と思しき影がハッキリ写り込んだ、ある女性選手のカットを大手通信社ロイターが配信、その画像を「セクシー過ぎる」などのキャプション付きで中国のニュースサイトが転載し、更にそのサイトを日本のソーシャル・ブックマークサイト「newsing」に紹介した人物(当然、日本人)が登場してしまいました。(本ブログでは、選手の名前・問題となった写真の適示は控えます)
製作したミズノのリリースによれば、「ヴァーチャル・ボディ・デザイン」なるコンセプトを基に、スーツの「下腹部」には空気抵抗削減効果や通気性を考慮して「メッシュ状樹脂加工素材」を、周りの太腿部などは生地が伸びにくい「ウレタンラミネート素材」という別の素材を採用しており、「下腹部」のメッシュの色が黒だったことから黒の下着が透けているように見えた(・・・のではないか)ということですが、当然ながらデザイン段階でのコンピューター・シュミレーションや試作品のフィッテイングなどもしているはずで、気が付かないとはどうも思えないんですがね・・・。
まあ、「下半身が透けるようにみえるユニフォーム」を作成したミズノや「ユニフォームを下半身が透けるように撮影してしまった」写真を配信したロイターは、チェックできなかった不手際を問われることはあっても日本選手を陥れようとした悪質性はないと思いますが、下衆な話題に変えて日本選手を晒し者にした輩の精神構造は全くもって理解できません。自分が好むと好まざるとに関係なく実名と素顔を晒されながら屈辱を味わされることがあり得ることを考えると、非常に恐ろしく胸くそ悪くもあります。

以上、残念な話もありましたが、いざ、競技が始まったら数々の熱戦・接戦、できれば一人でもメダルを獲得した日本人選手の晴れやかな表情が数多く見られることを、是非とも期待せずにいられません。


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