交通ルール啓発ブログ

 最後となった「少年工科学校創立記念式典」を見学しました。

少年自衛官 9/27(日)に横須賀で行われた陸上自衛隊の教育機関「少年工科学校」の創立54周年記念式典に行ってきました。
「少年」の名が示すように、構成主体となる自衛官「自衛隊生徒」の年齢は15~20歳の若者・・・
同年代の少年らが遊びや恋愛に青春を謳歌している中で、高校生として勉学に勤しみつつ「陸曹候補者」として厳しい訓練を受ける彼らに、以前から非常に興味を持っていたので初めて訪れることにしました。
少年工科学校 「自衛隊生徒」は「少年自衛官」とも呼ばれ、任官時年齢15歳以上17才未満で中学卒業以上の学力がある者の中から、11月に実施される筆記試験・身体検査・口述試験・適性検査等の「採用試験」に合格した者が入学を認められます。この「採用試験」は小生が5月に訪れた空自の「航空教育隊生徒隊」(熊谷基地)と、海自の「第1術科学校生徒部」(江田島基地)も同様の制度で実施されています。入学と同時に「3等陸士」になり、在学中に「2等陸士」・「1等陸士」・「陸士長」へと昇任していき、卒業後は「3等陸曹」の下士官として更に専門分野を学んでいきます。

ちなみにこの「少年自衛官」制度ですが、2000年5月に国連総会で採択され日本も2004年8月に批准した「武力紛争における児童の関与に関する児童の権利に関する条約の選択議定書」が「18歳未満の自国の軍隊の構成員が敵対行為に直接参加しないことを確保するためのすべての実行可能な措置をとる。」と規定していることを尊重し(同議定書1条)、18歳未満の者を「自衛官」に任用する制度を廃止しました。来年度から隊員養成初等教育にあたる「前期基礎課程」のカリキュラムが大幅に減り、普通高等教育に重点を置いた「高等工科学校」に組織変更されることになります。新制度により在学中の「自衛隊生徒」に階級は付かず、今まで「俸給」と呼ばれた毎月の支給金は「学生手当」に変わることになります。

少年工科学校・石碑

左は、校風である「明朗闊達」「質実剛健」「科学精神」が刻まれた石碑。題字は旧陸軍幼年学校出身者で陸上幕僚長・衆議院議員・法務大臣を歴任した永野茂門氏。ちなみに同氏には法務大臣就任直後の発言により、わずか11日で大臣を更迭されたという逸話があります。
右は、1968年(昭和43年)7月2日に同校12期生13名(当時3年生・17歳)が敷地内にある溜池で装備品を付けて行われた渡河動作訓練中に溺死した悲劇から、夭折した少年らを偲ぶために建立された「少年自衛官顕彰之碑」。事故後、少年らの霊を弔うために依願退官し出家した先任教官もいたといいます。

少年工科学校

式典会場のグラウンドに入場していく「紅顔の自衛官」の皆さん。十代とは思えないほど凛々しい表情でした。

少年工科学校 国旗登壇

国旗が登壇し、君が代の演奏が始まると同時に敬礼を行う来賓の陸・海・空各自衛隊の高官各位。

少年工科学校_ドリル部

少年工科学校ドリル部に属する生徒さんによるドリル演技。自衛隊ではドリル演技を「ファンシードリル」と命名しています。簡単に説明すると、携帯するM1ガーランド半自動小銃をウェーブのように順々に空中に放り投げてキャッチしたり、空砲を一斉に打つなどするパフォーマンスをいいます。「ドリル部」の名が示すとおり学校のクラブ活動の一環であり、国賓を迎える「儀仗隊」(代表として東部方面警務隊第302保安警務中隊特別儀仗隊)のような専門職とは異なります。「少年自衛官」で構成されるチームは他に航空自衛隊生徒隊(空自熊谷基地)にもありましたが、来年度からは空自生徒隊が廃止されることにより同校(高等工科学校)のみになります。

少年工科学校 戦闘訓練展示

生徒さん16名による「戦闘訓練展示」。偵察からの報告により高機動車2台が急行。降り立った8名が高機動車に残った4名からの援護射撃の間を縫って障害に身を隠しながら敵の前線に近づき、最後は突撃する一連の戦闘作戦を披露しました。訓練とはいえ十代の若者が空砲を撃ちながら突撃する光景を目の当たりにして、つくづく有事が起こらないことを祈らずにいられませんでした。
この感情は、むしろ小生の近くで見ていた親御さんのほうが強いのかも知れません。

小泉進次郎_横粂勝仁.jpg

式典には、横須賀を地盤に持つ民主党・横粂勝仁代議士と自民党・小泉進次郎代議士も出席していました。選挙活動中の映像を見る限りでは有権者に向かって気軽に記念撮影や握手に応じていた両氏であります。が、式典終了後に小生がカメラを向けて「先生、こちらお願いします」と言ったものの、両氏から完全シカトされたんですけどね。「本物の小泉チルドレン」のみならず、政敵に握手を拒まれたことで同情を買っていた「自称・バラエティ総理」からもシカトされる俺って一体・・・icon:face_shock
ま、軽口はとりあえず置いといて(笑)、有権者はルーキーである彼らの行動力と清廉さに期待して国の運命を託したのですから、彼らより更に若くして国に忠誠を誓った少年自衛官たちの思いを裏切らないような政治活動を期待したいですが、どうでしょうかね。


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