交通ルール啓発ブログ

 「加油(頑張れ)! 不加油(給油するな)!」で中国网虫(ネット厨)が騒然

「日本車お断り」 中国・重慶に「抗日スタンド」登場

「当スタンドは日本車には給油しません」-。こんな看板を掲げた奇妙なガソリンスタンドが中国重慶市に現れ、地元カーマニアのサイト「汽車(自動車の意)中国車友会」で話題になっている。この看板には「惨殺された2000万人の同胞のため」と"理由"も添えられている。
いわば「抗日」を売りにしたものだが、このサイトによると、経営者の劉登雲氏は、「中国人の国民意識は低すぎる。経済発展したとしても歴史を忘れてはならず、感覚麻痺(まひ)した人を覚醒(かくせい)させなければならない」と話したという。劉氏は看板を取り外すよう圧力がかかった場合は、訴訟に持ち込む考えも表明している。
このスタンド登場を写真入りで伝えたサイトには、「よくやった!」「実際の行動を基礎とせよ(日本車お断りを実行せよ)」といった書き込みが相次ぎ、支持が広がっている。
【上海=河崎真澄】

- 産経ニュース -

汽車中国車友会

まず、発言の背景について説明せねばなるまい。かつて、日中戦争において当時の政権党である中国国民党が旧日本軍の進攻により首都を北京から漢口へ敗退して首都を移していくのだが、漢口も陥落すると重慶に首都を移し、徹底抗戦の構えを見せる。そのため、旧日本陸軍航空隊は九七式重爆撃機、旧海軍航空隊は九六式艦上攻撃機による編成を組織し、重慶に対して絨毯(じゅうたん)爆撃を敢行して一般市民を含む死者を出した過去があった。一連の爆撃により、これまでの「爆撃は戦地または軍事施設にのみ行う」との国際間の慣習が崩れ、その後のアメリカ軍による日本本土爆撃や原爆投下等の無差別爆撃戦略に影響を与えたと言われている。
このような歴史的事情から、殊に重慶では日本に対する反感は強く、2004年7月に重慶オリンピックスタジアムで行われた「アジアカップサッカー」の最終予選トーナメントで日本戦の試合になると憎悪に満ちた大ブーイングをするという行動を見せている。ちなみに、その試合の決勝戦で日本が中国に勝つと北京駐在日本大使が乗る公用車に投石するという事態までなった。更に2008年10月に「サッカー東アジア選手権」が重慶で行われ、準決勝での日本対中国戦では中国選手のラフプレーはもとより、中国サポーターの日本サポーターに対する罵詈雑言が起こり、日本代表チームが中国に勝利するや日本人サポーターと小競り合いを起こしている。

現在、中国で販売している日本車の大多数は中国企業との合弁による現地生産車であり、日本企業にとっては人件費の抑制による増益、中国にとっては雇用増大による「富の拡大」という恩恵を受けている。
以下に、現地合弁を推し進めている日本の自動車製造企業を羅列しておく。(二輪車及びトラック製造を含む)

トヨタ
  • 天津一汽豊田汽車有限公司(第一汽車との合弁企業、工場:天津市)
  • 四川一汽豊田汽車有限公司(第一汽車との合弁企業、第一工場:成都市・第二工場:長春市)
  • 広汽豊田汽車有限公司(広州汽車との合弁企業、工場:広州市)
ホンダ
  • 本田汽車(中国)有限公司(本田技研工業の連結子会社、工場・広州市)
  • 広州本田汽車有限公司(広州汽車との合弁企業、第一工場・第二工場:広州市)
  • 東風本田汽車有限公司(東風汽車との合弁企業、工場:武漢市)
  • 新大洲本田摩托有限公司(海南新大洲摩托車股有限公司との二輪車生産合弁会社、工場:天津市)
  • 五羊本田摩托有限公司(広州五羊摩托有限公司との二輪車生産合弁会社、工場:広州市)
  • 天津本田摩托有限公司(天津摩托集団有限公司との二輪車生産合弁会社、工場:天津市)
日産
  • 東風日産汽車有限公司(東風汽車との合弁企業、工場:武漢市)
マツダ
  • 一汽乗用車有限公司(第一汽車に技術供与、工場:長春市)
  • 長安福特(フォード)馬自達(マツダ)汽車有限公司(第一汽車とマツダおよびフォードの合弁会社、第一工場:重慶市・第二工場:南京市)
三菱
  • 福建省汽車工業集団公司(資本参加・技術供与、工場:福州市)
  • 東南汽車工業有限公司(資本参加・技術供与、工場:福州市)
  • 湖南長豊汽車製造股份有限公司(資本参加・技術供与、工場:長沙市)
スズキ
  • 重慶長安鈴木汽車有限公司(長安汽車との合弁会社、工場:重慶市
  • 江西昌河鈴木汽車有限公司(江西昌河汽車との合弁会社、工場:景徳鎮市)
  • 南京金城鈴木摩托車有限公司(金城集団有限公司との二輪車生産合弁会社、工場:南京市)
  • 済南軽騎鈴木摩托車有限公司(中国軽騎集団との二輪車生産合弁会社、工場:済南市)
  • 江門市大長江摩托車有限公司(大長江集団有限公司との二輪車生産合弁会社、工場:江門市)
ダイハツ
  • 一汽吉林汽車有限公司(第一汽車への技術供与、工場:吉林市)
  • 一汽華利汽車有限公司(第一汽車への技術供与、工場:長春市)
日野
  • 広汽日野汽車有限公司(広州汽車との合弁会社、第一工場:広州市・第二工場:瀋陽市)
三菱ふそう
  • 安徽星馬汽車股份有限公司(技術供与、工場:馬鞍山市)
いすゞ
  • 慶鈴汽車有限公司(重慶汽車有限公司との合弁会社、工場:重慶市
日産ディーゼル
  • 東風日産柴汽車有限公司(東風汽車有限公司との合弁会社、工場:杭州市)
ヤマハ
  • 株州南方雅馬哈摩托車有限公司(株州南方摩托車製造有限公司との合弁会社、工場:株州市)
  • 重慶建設雅馬哈摩托車有限公司(建設工業集団有限責任公司との合弁会社、工場:重慶市

*スバル・カワサキは中国国内での現地生産はしていない。

このような複雑な経済共同体が形成されている中で一方が「中国人は日本車を買うな」、一方が「中国人に日本車を売るな」と叫んだところで、無意味というほかない。後進国は品質向上を目指して先進国の技術を習得し、先進国は従前の生産技術と資本を人件費の安い後進国に投下して市場拡大に努め、そこで生む資産を更なる高性能・高品質な技術開発にフィードバックさせたほうが遥かに生産的である。

話を本題に戻す。
この「汽車中国車友会」という掲示板、すべてが「反日を掲げた扇動記事」ばかりではなく、
レースに出場する日産ディーダ(もっともこれも合弁会社の現地生産車なのだが)を応援する記事があったりする。日頃、報道機関を「マズゴミ」などと揶揄するのなら、扇動されない冷静さを見せるほうが賢明の様な気がする。

ついでに紹介するが、中にはこんなスレッドも立っている。

原文:http://club.carschina.com/thread-163489-1-1.html
日本語訳:http://www.excite-webtl.jp/world/chinese/web/?wb_url=http%3A%2F%2Fclub.carschina.com%2Fthread%2D163489%2D1%2D1.html&wb_lp=CHJA

こうしてみると、この掲示板はなかなか愉快な中国人たちの集まりでもあるようだ。
歴史観で相容れないなら、互いの掲示板に上記のような話でも書き込んではどうだろうか。下司なネタが好きなのはどこのネット厨も同じ、盛り上がることうけあいである。


     トラックバック(0件)

    トラックバックはありません。

             

    本記事の内容に関連性がなく、送信元のブログに当サイトのURLが記載されていない場合は掲載されません。

    If you sent ping that written except Japanese, master delete it.

     コメント(0件)

    コメントはありません。

     是非コメントをお願いします。

    本文と関連のないコメントや当ブログの紹介がないURLは掲載されません。

    コメント用フィード