交通ルール啓発ブログ

 裁判員制度が本格始動、これが地裁の裁判員法廷だ。

千葉地裁 いよいよ裁判員制度が本格始動しました。昨日以降に起訴される重大事件については、すべて裁判員が関与することになります。
そんな折、建設中だった千葉地方裁判所新庁舎が先月完成し、裁判員制度移行により使用される法廷が昨日一般公開されましたので、見に行ってきました。

裁判員候補待合室 地裁からの出頭要請を受けた裁判員候補者はまず待合室に集合します。千葉地裁には待合室が3室あり、一部屋あたり40人前後が収容できる広さがあります。
ここでは、まずDVD映像で裁判員制度の趣旨と手続、守秘義務違反等の罰則事項の説明を受けます。また「法令に従い公平誠実に職務を行うことを誓います」と印字された宣誓書に署名押印をします。

質問手続室 裁判員候補者は、準備手続室にて検察官と弁護士(被告側弁護人)同席の上で、事前に裁判所へ提出した「質問票」記載内容(「被告人との間に特別の関係(親族や職務上の社会的関係)があるか」、「報道で事件の事を知っているか」、「裁判員として臨む事件と同様の犯罪で、肉親が被害に遭ったことがあるか」等の質問に対する回答)の詳細な説明や辞退希望の有無、辞退したい場合の理由などを裁判官から求められます(裁判員等選任手続)。
手続中は会話を録音しており、裁判員候補者が選任を免れるなどで虚偽の陳述をした場合や、「質問票」に虚偽の回答をした場合は50万円以下の罰金(裁判員の参加する刑事裁判に関する法律110条)、または30万円以下の過料(同法111条)が科せられることがあります。
候補者全員からの聴取後、検察官と弁護人からの助言(検察官と弁護人はそれぞれ4名まで裁判員に選任しないよう申し立てる「忌避」の権限があります)を踏まえた上で、不公平な裁判をするおそれがあると認めた者(定義については公表していませんが、社会正義に反する思想を持つ人や裁判の進行を妨げる恐れがある人が考えられます)を除く候補者から6名の
「裁判員」と万が一欠員が出た場合に備え、2人の補充裁判員が抽選で選ばれます。

次に、法廷はどうなっているのかを千葉地裁刑事部の裁判員法廷、201号法廷を例にとって見ていきましょう。
裁判員と裁判官が座る法壇の席次ですが、中央の3席が裁判官席で左右各3席(計6席)が裁判員の席となります。更に裁判官席は中央に審理の進行を務める統括判事(裁判長)、右陪席(うばいせき、傍聴席から向かって左手)には裁判官のうち2番目に経験豊富な中堅クラスの判事(もしくは特例判事補)が、左陪席(さばいせき、傍聴席から向かって右手)に裁判官の中では最も経験の浅い判事補が座ります。

千葉地裁法廷
千葉地裁の裁判員法廷

【写真左上・右上】法廷には、「書証」と呼ばれる現場写真や凶器などの証拠写真、立証に必要な書面が裁判官・裁判員・検察官・弁護人席前方の机上と、検察官席・弁護人席の後方に設置されたモニターに表示されます。
被告人から見た法壇【写真左下】と、裁判官・裁判員から見た被告人席および傍聴席【写真右下】

千葉地裁プロジェクター
千葉地裁プロジェクター 証言台には、法廷で書証を表示させるためのプロジェクターが設置されており、上部に付けられたCCDカメラでモニターに映し出されるとともに、被告人や証人が詳細な状況をタッチペンで書き込めばモニターに表示できる仕組みになっています。

続いて、法壇の前にある「書記官席」を見ていきましょう。

千葉地裁書記席

【写真左】かつては、速記専用のタイプライター(ソクタイプ)で審理の内容を記録していた書記官席ですが、今は「コントロール・デスク」と称するぐらいハイテク化してきました。顕著なのは、尋問での音声を即時に文字データに変換して記録する「音声認識電子速記システム・リアルタイムはやとくん」が採用されたことです。また書証をモニターに映し出す「スライドストア」を操作するキーボードが設置されました。更に、前述の被告人・証人が詳細な状況をタッチペンで書きこんだ画像をプリントアウトするためのプリンター等も備えられています。
【写真右】証人尋問の際の宣誓や証言を録画(ビデオリンク)するためと思われる、CCTVカメラも書記官席に設置されています。

法廷の審理が終えると、被告人は有罪か無罪か、また有罪であれば被告人の量刑をどうするかを決める「評議」が「評議室」と呼ばれる別室で行われ、判決を決めていくことになるのです。
(今回の千葉地裁法廷見学ツアーでは「評議室」は公開されませんでしたので、事前にマスコミに公開された際のMSN産経ニュースからの画像を引用しておきます)


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