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 "ブログ中傷事件"にネット犯罪被害者が思う事・・・

昨日、タレントブログのコメント欄に"殺人者"などと書き込んだ人物らが、名誉毀損で立件されたとのニュースがあった。

名誉棄損:タレントのブログに「人殺し」 19人立件へ

テレビのバラエティー番組などで活躍する男性タレント(37)のブログに、殺人事件に関与したと中傷する書き込みを繰り返したとして、警視庁中野署は川崎市の会社員の女(29)を脅迫容疑で書類送検した。近く大阪府高槻市の国立大職員の男(45)や札幌市の女子高校生(17)ら18人を名誉棄損容疑で書類送検する。
不特定多数によるネットでの中傷が警察当局にまとめて摘発されるのは異例。
19人は、男性が開設していたブログ上に昨年1~4月、88年に東京・足立区で発生した女子高校生コンクリート詰め殺人事件に関与したという事実無根の書き込みをした疑いが持たれている。「人殺しが何で芸人やるんだ」「死ね、犯人のくせに」などの書き込みは数百件に上り、「炎上」したという。脅迫容疑の女は「殺すぞ」などと書き込んでいたという。
所属事務所によると、男性は十数年前から仲間に「足立区出身の元不良」と冷やかされていた。その後、男性を犯人扱いする書き込みが現れたため、02年ホームページで関係を否定したが止まなかったという。接続記録を分析した結果、数十人の関与が判明。このうち複数回にわたり悪質な書き込みをした19人の立件を決めた。 - 毎日新聞


このニュースを聞いて、小生は4年前の事を思い出した。
小生も、ネットであらぬ中傷を受けたことで、ある男を刑事告訴した経験があるからだ。

発端は、ネット掲示板を運営する人物(当時32才の男)との間に諍いが起こり、民事訴訟にまで発展したことにはじまる。
参考:http://web.archive.org/web/*/http://rjq.jp/new/200412/18.html

たまたま、この男はネット運営に際して独自ドメインを実名で登録していたことで特定ができ、小生が原告、男が被告の立場で法廷の場で決着を付けることになった。この男は裁判にまで持ち込まれることを予想していたのか、半年前に削除したとの発言を創作して、さも小生が掲示板内で暴論を吐いたかの論調を展開してきた。これに対し、問題となる発言に限って削除した記事を保管していないことは不自然であることと、削除されてから7000件近く書き込みをされていてその間も数度の削除行為をしているのにも拘らず一言一句明瞭に覚えており、法廷で何らの迷いもなく主張していることは、あまりに不合理であることを付いたのであるが、反論しようにも後々裁判沙汰に発展するであろうことを予期して、自らの過去の発言のメモを残していなかったことで、小生の記憶が曖昧だったことが災いして敗訴となった。

すると、この男は勝訴したことに有頂天になったのか、このような文章をネットでばら撒き始めたのである。
「訴状」と銘打った書面に小生の実名・住所・電話番号が明記されており、「精神異常者」・「変質者」・「ストーカー」と書かれていたせいで、数か月ほどは無言電話が昼夜問わずひっきりなしに架かってくる被害に悩まされた。おそらくは大半は本人だろうが、何人かはネットに触発された誰かが同調してやっていたのかも知れない。
その男の余りの異常ぶりに、2か月後、小生は近くの警察署へ名誉毀損の告訴状を提出したところ受理され、更に1か月後にその男が警察からの呼び出しに応じて出頭してきたところで逮捕した、との刑事さんからの連絡を受けることになった。

自らの経験を踏まえてあえて言うが、この手の犯罪はなくならないと思う。よく、常識では測りかねる行動を取る人物をひと括りに、精神医学的な病名を付けたがる風潮にあるが、「騒音おばさん」や淫行を繰り返す「生臭坊主」のように自分の意を押し通すためには捜査機関に捕まってもよいと独善的・短絡的に思い込む「癖」なのであって、「病」と断定してよいのか疑問に思っている。「病」のように自分の意思とは関係なく罹患するのは異なり、自らリアル社会の関係を絶った人物のあまりに強い情念の前には、社会的な法規制は無力だと言い切ってよいように思える。
前科がプライバシーに含まれるとの
最高裁判例がある状況では、ほとぼりが冷めればまた同じ愚行を繰り返す輩も出てくるだろう。ネット犯罪という罪の意識に乏しい犯罪では、自らの行為を冷静に振り返り身を律してこれからの生活を営もうと考える契機はそうはないように感じるからだ。
今でも、その男からなのかは分からないが、小生の元には数週間に一度は無言電話が繰り返されている。決して平穏が戻ったとはいえないが、法の縛りがない限りはそのような偏狭な考えを持つ人物の情念に耐え忍ぶ生活をしなければならないと思うと、正直いって暗澹たる気持ちになる。


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